涙目になる原因として、「涙の流れる出口が閉じる」・「涙が出すぎる」・「涙の出口にうまく流れない」
状態ができているためです。
アレルギー性結膜炎や逆さまつげ、ドライアイ、結膜弛緩などが、
涙の出すぎやうまく流れない原因になります。
この場合は原因疾患の治療が必要です。
ここでは、涙の出口が塞がる、涙道閉塞症について詳しく説明します。
涙の流れ
涙は涙腺から分泌され、目頭近くにある涙点という小さな穴から、
涙小管→涙嚢→鼻涙管→鼻腔と流れていきます。
目薬が喉の奥で苦く感じることがあるのはここを薬が流れるからです。
この涙の通り道が詰まると涙が鼻の中に流れないので、溢れてしまい涙目になります。
診察・検査
涙点から生理食塩水を流して、涙道の閉塞がないか確認します。
喉の奥に流れてこない場合は閉塞が疑われるので治療が必要になります。
なみだ目(涙道閉塞症)の治療
涙道内視鏡治療による涙管チューブ挿入術
閉塞した部分を開通させ細いチューブを涙道に挿入し留置します。
以前はブジーと呼ばれる細い金属を非直視化で入れていましたが、
当院では涙道内視鏡という直接涙道内を観察することのできる最先端のカメラを使い、
閉塞部を確認しながら治療を行います。
手術時間は局所麻酔で約20分の日帰り手術となります。
チューブは外来で2~3か月後に抜去します。
その間チューブは留置されますが日常生活は普通に行えます。
嚢鼻腔吻合術
涙管チューブ挿入が出来ない場合に行われます。
涙道が再開通が出来ないため、涙嚢から鼻腔へ涙が流れる新たな通り道を作る手術です。
骨を削ったりしなくてはなりませんので手術時間もかかります。
この手術は当院では行っていませんので、紹介させていただきます。
涙目でお困りの方は一度受診しご相談ください。